愛と幻想のアジャイル

道産子ソフトウェアエンジニアの技術メモ

「心理的安全」が何故システム開発で必要不可欠なのか

どもです。竹田です。

 
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心理的安全」という言葉をご存じでしょうか?

 

 

本記事では、「心理的安全」が何故システム開発で必要不可欠なのか?を説明します。

 

システム開発で、「改善」や「イノベーション」を起こしたい場合、

チームを心理的安全な状態にすることが重要です。 

 

さて、心理的安全をあえて一言で要約すると、

「チーム内でリスクを冒して発言できる状態」

です。

 

 

心理的安全が重要である理由を、順を追って説明します。

 

 

改善やイノベーションを起こすためには、「変化」が必要

まず、改善やイノベーションを起こすためには、「変化」が必要です。

例えば、システム開発で言えば、開発手法をウォーターフォールからアジャイルに「変化」させる。

テスト駆動開発を導入してテスト手法を「変化」させる。

定期的なふりかえりの時間を週4時間取り入れるよう「変化」させる。

 

上記のような「変化」を受け入れることで、改善やイノベーションに繋がります。

 

しかし、変化に人は抵抗する

しかしここで問題があります。

 

人間は根本的に「変化」を嫌います。

長年の努力を積み、やっと慣れ親しんだ手法で一流になったのに、

「変化」することで、一からの初心者から出発しなければならなく、再び上級者になるには相応の努力や痛みが伴うからです。

 

よって、例えばある人が「変化」をチームに導入しようしても、メンバーは強い弱いの差はあれど抵抗感を受けます。

実際抵抗や反対することも多いでしょう。

 

抵抗されると提案・発言が出なくなる

抵抗された結果、変化させようとした人はどうなるかというと、

発言が怖くなり、提案や意見が言いにくくなります。

 

提案・発言というリスクを冒すために必要なのが心理的安全

前述までで、提案や意見が言いにくくなりました。

何が問題だったかというと

冒頭にも述べた、

「チーム内でリスクを冒して発言できる状態」

つまり、「心理的安全」なチームになっていなかったからです。

 

チームが「心理的安全」であれば、提案や意見に対して、少なくとも一旦は受容し、話を聞こう、とメンバーがなるはずです。

チームが一人の意見に対して、(たとえその提案が自分にとってリスクがあっても)受容し、聞く姿勢を持つことで

初めて「変化」の第一歩が踏み出せます。

 

変化するには、メンバーがリスクを恐れず提案・発言をする必要があります。

リンクがある発言・提案をするには、他のメンバーが「受け入れる」心構えを持つことが必要です。

 

要するに

  1. メンバーが提案・意見・発言を、気を使わず発信できる
  2. メンバーが他のメンバーの発信を受容できる

 

上記が両立したことを

「チーム内でリスクを冒して発言できる状態」

つまり心理的安全と言います。

 

 

うちのチームが心理的安全か?

リーダーもメンバーも意識してみてはいかがでしょうか。